学生が作る教材!? ワザカタログの教材を開発中!

学生とつくるシゴト図鑑「ワザカタログ」のvol.2 掲載企業・団体への取材が完了し、ワカモノートの編集室では、ワザカタログの冊子とWebの更新に向けて動いています。

vol.2 の取材では、新型コロナウイルスの感染を防止するため企業や団体への現地取材を縮小し、替わりにイベントの実施やオンライン取材を行いました。
どんなに会うことが難しい時代になっても、地元を支える尼崎近郊の仕事と、地元に暮らす中高生とが出会ってほしい。その一心で、学校の授業内やオンラインイベント上でも活用できる「地元のシゴトを伝える教材」の開発に取り組みました。

開発メンバーは、大学生7名と高校生2名の計9名。学生自らが教材の開発に携わるという、新しい挑戦がスタートしました!
その軌跡を、学生たちの試行錯誤と併せてご紹介します。

Step 1.最小人数で尼崎近郊のシゴトを調査

感染症の感染拡大の影響で、未成年である高校生を連れての企業取材は中止となり、代わりに名乗りを挙げてくれたのが大学生インターンの4名でした。

大学生1名と撮影スタッフ数名の最小人数で企業や団体へ伺い、取材を決行。
大学生がリポーター役となって、尼崎近郊のシゴトを伝える映像と写真を撮影しました。

Step 2.高校生による動画編集

ワカモノートの母体にある株式会社エアグラウンドは映像やWeb制作のプロです。
そこで働く高校生アルバイトの2名を中心に、Step1で撮影してきた映像を分かりやすくなるよう編集していきます。

まずは、2時間以上もある映像の中からどの部分を使いたいか絞ります。
さらに、下記の左側の画像にあるようにテロップ(画面下の短い文章)を付けていきます。
中高生が理解できるよう分かりやすく編集することに加え、楽しく観れるよう工夫を凝らすことも編集において大切なポイントです。

編集を担当した高校生のこだわりや苦戦したことについて、下記のブログで紹介しています。ぜひご覧ください。
▶︎【活動裏話】学生がつくるって、ホント?

Step 3.取材した大学生の声をまとめたスライドを制作

尼崎近郊のシゴトには、取材した大学生にとっても新たな発見や学びがありました。
カメラの前でリポートすることに緊張して汗だくになっていた大学生も、いざ取材が始まり現場の様子を目にすると、次から次へと質問が飛び交い、興味津々な様子で取材をしていました。

Step3では、そんな大学生の発見や感動をPowerPointのスライドに書き起こしています。
スライドの内容について、どんな流れで紹介するか、どんな表現にするかも、大学生が話し合って決めました。

取材前の「仕事の名前を聞いて抱くイメージ」から、「取材してみてどうだったのか」について紹介する流れで組み立てられているので、よりリアリティがあり取材した大学生の興奮が伝わるスライドになっています。

Step 4.最後にクイズを設けて 参加できるしかけづくり

Step3で大学生が制作したスライドの中に、Step2で高校生が編集した映像を埋め込んで、伝えたいことをギュッと詰め込んだ教材ができてきました。
さらに、中高生にとって「見る・聞く」だけでなく、楽しく「考える・参加する」ことができる教材にするために、スライドの最後に選択式のクイズを3問設けました。

クイズの内容は、取材に行った大学生4名と、武庫川女子大学経営学部から実践学習の一環でインターンに参加した大学生3名を中心に考えました。スライドや映像で伝えきれなかったことや、特に伝えたいことをピックアップした内容のクイズは、1つの企業・団体に3問ずつ。

「どんな選択肢にすると迷うだろう?」
「これって中高生に理解できるかな?」
「楽しんでもらうため、どんでん返しな展開にしたい!」

クイズにおいて大切なポイントは、いかに楽しく参加したくなるものにできるか。
ワカモノートの活動によく参加してくれている高校生の声も聞きながら、試行錯誤を重ねて制作しました。

Step 5.完成した教材のトリセツづくり

最後に、完成した教材を実際に活用するため、使い方をまとめた取扱説明書を大学生と作成しました。

まずは、自分が高校生の時にどんな授業や機会があったかを共有して、高校生にも話を聞きながら、どんな状況下での活用が考えられるかを洗い出しました。そして、3通りに絞ったパターン別に、どんな活用ができるのか配布資料も含めて考えました。
先生役と生徒役に分かれて、デモンストレーションしながら説明書を仕上げました。


これから、掲載企業・団体へも確認をとって、夏頃にリリースできる状態となる予定です。

教育関係に携わっている方で、実際にワザカタログの教材を使ってみたいということがあれば、ぜひお問合せください。
進路指導や総合学習の授業ではもちろん、イベントでも、オンライン上でも実施可能な教材です。

さらに、この教材の活用について考えイベントなどを企画していく大学生インターンのメンバーも随時募集しています!
興味のある方は、下記よりお問合せください。内容を確認後、担当スタッフよりご連絡させていただきます。

また、教材の活用についてブログでも情報発信していきます。
引き続き、応援をよろしくお願いいたします!